保育について

大切にしていること

〜身体を育む 感覚を育てる 子どもの信頼に応える〜

 幼児期は、食べたものだけでなく、感覚を通して経験したこと全てを栄養にして、心と身体を育んでいます。
 幼いほど、感覚を開いて世界を呼吸し、繊細に体験しています。そこに、良い悪いの区別、フィルターはなく、むしろ「世界は善である」という絶対的な信頼感をもっています。そのような在り方で世界を呼吸している子どもたち、その信頼に応えるのが私たちの願いです。

 心地よい言葉、歌、触り心地。目にうつるものが美しく、暖かいこと、心地よいことを大切に環境を整えています。

やわらかな光に包まれ、子どもたちは自由にあそびます。

〜その子らしさ、自発性を大切に〜

 3歳までに人間としての大切なこと、「歩くこと、話すこと、考えること」を獲得していきます。それをどのように学んでいくかに、尊いその子らしさが表れます。
 丁寧に意識的に生活する大人の行為が営まれる中、その子が自発的に学んでいくことを大切に、見守り、支え、導きます。

第2のお母さんのように、成長を見守り、支えます

〜くりかえし・模倣とお手本〜

 子どもが育つための魔法の言葉。あらゆることを模倣を通して学んでいます。 子どもに対し、指示や説明によって従わせようとするのではなく、日々のくりかえしの中で意志を育み、「模倣したい」という子どもの本質に働きかけて導きます。
 「子どもにこうあって欲しい」と要求するのではなく、自ら手本となれるように、保育士もそれぞれが自分を見つめ、共に育っていくことを大切にしています。

保育の特色

個人差の大きい時期。少人数の良さを生かし、それぞれの育ちのペースを尊重します。

 2つのグループに分け、担当性をとり、愛着関係、信頼関係を育てます。登園するといつも同じ保育士が迎え、日中の大部分を年齢ごとの担任と補助の保育士が共に保育します。

 朝と夕方や午睡後のひと時、縦割りで過ごす時間も作り、異年齢の中で育つ機会を作ります。
1歳時は2歳児をお手本に、「できるようになりたい!」という憧れのような気持ちをもったり、2歳児は1歳児を手助けすることで、自然に優しい気持ちが育まれ、自分が役に立てる喜びをもつことができます。

袋を背負って、お人形を抱っこして…あっちは何をしているのかな?

健やかな心身の育ちのために

~生活リズムのくりかえし〜
 「いつも同じ」は、子どもに安心をもたらし、機嫌良く、落ち着いて過ごすことを支えます。期待通りであることは先を見通せ、自分にも「分かる!」という自信にもつながります。
 1日のリズムを時間割ではなく、「吸うこと」と「吐くこと」の呼吸をくりかえすように営むことは子どもの身体の健やかな育ちを支えてくれます。
 見守る大人にとっても、子どもの変化や成長に気づき、その子らしさを理解する助けになります。

〜生き生きと遊ぶ自由遊びの時間〜
 登園後や午睡の後、お帰り前のひと時など、たっぷり、ゆったりと遊べる時間です。
思い思いにおもちゃを手に取ったり、想像力を膨らませたり、その子なりの遊びが自発的に生み出されます。年齢に応じて、少しずつ子ども同士、遊べるようになります。
 シンプルな自然素材のおもちゃ、そして保育士の介入し過ぎない見守りは、自由遊びの時間を豊かにし、その子らしさが育まれる時間です。

遊びが次々と生まれる豊かな時間

〜外遊び・お散歩〜
 午前、午後と1日に2回、出かけます。園庭はありませんが、しっかり歩いたり、公園に行って身体をたくさん動かします。毎日しっかり歩くので「たくさん歩けるようになりました!」と保護者の方に驚かれます。
 近所の方にご挨拶したり、公園で他の親子の方と遊んだり、温かな交流にもなっています。連携園の捜真幼稚園の近くまでのどんぐりコースを歩いたり、横浜シュタイナーこどもの園の園庭に遊びにいくこともあります。
 また、多少の雨であれば、レインコートを着て歩きます。こどもたちは雨の日のお散歩が大好きです。

多様性に富んだ自然の中で、子どもたちは体をたくさん動かします

〜給食とおやつ〜
 給食と午後のおやつは園で手作りしています。午前のおやつは市販のものですが、自然食品店から取り寄せています。
 化学調味料は使わず、厳選された調味料など素材の持ち味を生かした調理を行い、子どもの味覚を育てます。毎日使う食器は陶器を使っています。

 食育として、家族で買い物をするように近所の八百屋さんで給食の食材を一緒に買ったり、その日の給食で食べる野菜をちぎったり、へたを取ったり、お誕生会のクッキー作りをしたり、お手伝いもします。

※横浜市が策定する「保育所における食物アレルギー対応マニュアル」に則り、「横浜シュタイナー保育園アレルギー対応マニュアル」を策定し、安全な食事の提供と対応に努めています。アレルギーをお持ちのお子さんはご相談ください。

〜自然素材のおもちゃ
 触って心地よいもの、見て心地よいもの、組み立てて身体を動かし遊べるものなど、簡素でも丁寧に作られた積み木や布類のおもちゃは子どもの自発的な遊びや想像力を育てます。触れるもの、目に映るものなど、感じるものが感覚を育てる源です。
 羊毛や木で作ったおもちゃは、当園の職員や関連園「横浜シュタイナーこどもの園」の保護者が手作りしています。

 

保育園の一日

1歳児2歳児
7:007:00開所・順次登園
自由遊び
9:009:20片付け・朝の集まり/歌・手遊び・リズムあそび
9:209:40おやつ
9:4010:00外遊び/雨の日はレインコートを着てお散歩
10:4011:10帰園・着替え・手洗い
11:0011:30給食
11:3012:00午睡
13:3014:00起床
自由遊び
14:4015:00おやつ
15:1015:30お散歩
15:4016:00帰園・手洗い・夕方の集まり・歌・手遊び
自由遊び
降園
18:00閉所

1 歳児と2歳児のグループに分け保育しています。

朝の集いの様子

雨のあとだって楽しいお散歩

 

保育園の一年

4月入園の集い※ 
新入園児は慣らし保育
5月新入園児 通常保育開始
懇親会(給食試食会)※
7月夏の集い(七夕)※
水遊び
10月懇親会
11月園外親子遊び
12月クリスマス会
1月お正月
2月節分
3月ひな祭り
大きくなったね会
新入園児の家庭訪問

この他にお誕生日会※・毎月の身体測定と避難訓練・年2回の個人面談※・健康診断があります。【※】は保護者の方にご参加いただいています。

季節の祝祭
七夕には折り染めをした和紙で笹飾り、収穫の時期には育てた稲穂を飾り、里芋を食べたり、クリスマスには、ろうそくの光、節分には柊飾りや豆まき、ひな祭りにはお雛様を飾ります。
子ごどもたちが季節を感じて1年の巡りを味わえるよう、生活の中で祝い、特別な時間を体験します。

お誕生会
この世界に生まれてきてくれた大切な日。
2歳児はクッキー作りをし、午後には家族の方をお迎えして一緒にお祝いをします。生まれた時のこと、お名前に込められた思いをお話ししてもらい、特別な時間を過ごします。

  

入園をお考えの方へ

横浜シュタイナー保育園は横浜市の小規模保育事業です。
入園の申し込みは横浜市神奈川区のこども家庭支援課にお問い合わせください。