シュタイナー保育園に通って…卒園保護者からのおたより( 1 )

シュタイナーってなんだか近寄りがたいなぁ。
小規模保育ってどんな感じだろう?

今回は、実際にシュタイナー保育園に通われたお母さんの声をお届けします。
当園卒園後、関連のシュタイナーこどもの園に入園されています。

 シュタイナー教育については全く知識がなかったのですが、園の名前から何か方針を持って保育に取り組まれいる点、少人数である点に好感を持ち、見学しました。
 園に入ってみると、パステルカラーの優しい空間で、無垢材を貼った床や自然素材のおもちゃなどこだわりが感じられました。さらに先生方の勉強熱心な姿にも好感を持ち、入園を決意しました。


 以前、東京都内の一般的な保育園に通っていたため、そことの違いで言えば、ハロウィーンや運動会などの行事がなかったり、アンパンマンなどキャラクターの洋服が禁止だった点で、こうしたらこどもが喜ぶはずだという固定概念や、親に見せるための行事を押し付けない自然な保育がなされています。
 子どもたちは、わらべ唄やお手玉などの自然のおもちゃで遊び、公園で葉っぱを並べたり…と、大きな刺激にさらされずに、自ら遊びを作り出し、内から溢れ出る創造性を育むことを大切にされています。先生方から「シュタイナー教育とはなんであるか」という教示はされないのですが、終わってみると、シュタイナー教育の考えが自然と取り込まれた保育が実践されていたと感じます。

 また2学年一緒のため、1歳児の時は自分より大きな子のダイナミックな動きに憧れ、一緒に遊んで喜び、2歳児になれば小さな子のエプロンをつけてあげる、と兄弟のような関係性が見られました。娘がひとりっ子なので家族で過ごしているようで、ありがたく感じました。

 園舎が狭いため、送り迎え時の荷物の整理がしづらかったり、ベビーカー置き場が狭かったり、親用の荷物置き場がない、などそのまま仕事場に向かう親にとってはやや苦労する点もあります。一方子どもたちはそんなことは気にせずに、園から徒歩すぐの公園で毎日遊んだり、お散歩を毎日2回することで体力が付くなど、たくさんの良い点がありました。
 外で遊ぶことが多いために、毎日犬の散歩で通るご近所の方や商店街の皆さんに声をかけていただくこともよくあります。地域社会の皆様にやさしく見守られた保育園という点もすばらしかったと感じています。


 娘は2年間一度も行き渋ることがなく毎日自然に通いました。家族のように手厚く対応し、見守っていただいた先生方のご尽力のおかげと考えています。
 生まれて数年の幼いこどもが1日のほとんどを過ごす保育園です。ためらい・不安・迷いがあっては当然ですが、横浜シュタイナー保育園は任せて安心できる園です。