子どもたちの様子
11月から、より子どもたちがゆったりと遊べるように、朝夕の保育室の空間を変えました。小さなお部屋のように仕切りをし、こじんまりと遊べるままごとコーナーと、体を動かして遊ぶコーナーです。また保護者の皆様にもご協力いただき、静かに入室して頂くことで、子どもたちは穏やかに保育士の元へ来てより遊びに夢中になれる場となりました。
ままごとコーナーにて
子どもは体が包み込まれるような小さな空間が好きですね。牛乳パックの積木で囲いを作ってあげるだけで特別なおうちのようになっています。
朝、まだ眠かったり、夕方疲れてくると、坊主人形と一緒に布団をかけてリラックスすることもあります。
小さな空間で遊ぶメリットは、子ども同士距離が近くなることです。
2歳児は狭い場所に小さい子がいることに気付いて優しく接してくれますし、1歳児は2歳児の遊びを間近で観察し、模倣します。
ある時、1歳児が「どうぞ」と言葉を添えて、おもちゃを2歳児に渡すと「ありがとう」と言葉が返ってきました。何気ない場面のように思えますが、1歳児同士ではおもちゃの取り合いになりやすい状況で2歳児と関わることで「どうぞ」「ありがとう」のやり取りを楽しめたのです。
体を動かして遊ぶコーナーにて
ままごとコーナーとは違い、何も置いていない空間ですが、そのためどんな遊びにも使えます。主に、牛乳パックの積木を組み合わせてアスレチックのようにして遊びます。大小の積木はすべり台、橋、トンネル、電車など、子どもたちのイメージ次第でどんなものにも変化するのです。
牛乳パック積木は結構重いのですが、子どもたちは自分で持ち上げようとしながら、1歳児は保育士と一緒に「ワッショイワッショイ」とかけ声をかけながら運んでいます。
体を動かす空間としてはもちろん、子どもの遊び次第でおままごとに変化することもあります。2つのコーナーを行き来して、まるで自分のお家からご近所さんを訪ねるように、手にはバッグやお土産をもって「ただいま〜」「パンもってきましたよ〜」とにぎやかに遊ぶ姿もみられます。
環境を少し変えることで、子どもたちの遊び方が変わったり、子ども同士の関わりが増えていきます。