ちいさなひな鳥 おおきく育ち
つばさを広げて 飛んでゆく
小さな園にも巣立ちの季節がやってきました。
朝の凛とした冷たい空気を吸いながらも、春の陽気を感じる暖かい日、
今年も小さな卒園式が催されました。
園庭ではスノーフレークやパンジーが咲き、
園舎入り口にはミモザがそっとあしらわれたウェルカムボードが出迎えてくれます。
絹布の繊細さと先生の手書きの優しさが、ふっと心に触れてきます。
どの園にも想い出の歌があるでしょう。
こどもの園は、冒頭にある歌を卒園式で歌います。
年少時、ちいさなひな鳥だった子どもたちが、3年間園で過ごす内に大きく成長し、羽ばたく力を持って園から飛び立つ。
短い詩の中に、イメージが力強く込められています。
卒園児は、卒園公演の人形劇を演じました。
数ヶ月前から取り組んできた卒園制作品も、皆にお披露目してくれます。
人形劇や卒園制作は年長児の特権。
年中の娘は、数ヶ月前から、「早く年長になりたい」と言っていました。
どれだけみんなの憧れの眼差しを受けながら、年長児たちは取り組んできたのかと思います。
完成品は、それは美しく、見事な出来栄えでした。
6歳児が作ったものだろうか、と思うほど。
それは、入園してから何気なく過ごしてきた日々に、ところかしこに取り入れられている遊びや手遊び、てしごとなどで培われた能力でしょう。
同じものは一つとしてなく、それぞれの個性が見られました。
保護者も手しごとの好きな方が多いのかも知れませんね。
卒園児のお洋服を親が手作りしたり、在園保護者から卒園保護者へ卒園記念品として手作り品を贈ったり、自らそうしたい、と思って準備を進めていました。
それを手間だとは思わず、受け取る子どもや人々の気持ちを考えながら手を動かす。
その姿を子どもたちは日常で見て、同じ様に手を動かして遊ぶ。
穏やかな時間が流れます。
ご卒園、おめでとうございます
記:年中保護者