園舎のお手入れ

横浜シュタイナーこどもの園が現在の地に移転してから、30回目の夏がやってきました。敷地内には2つの園舎があります。

かつては幼児部の「かえでクラス」と呼ばれ、現在未就園児クラスやてしごとひろばが開催されている建物は、まるで時が止まったような、情緒たっぷり古き良き昭和のかおりが残る木造の園舎です。

この建物、2階建てなのですが、上階部分は教師や事務の書類、保護者活動の材料など、主に保管場所として使っており、1階の居心地よさに比べると、手をかけていないそっけない空間でした。
今回、2階部分の床を新調・改装。寂しさはありますが、建物に対して荷重のかかりすぎていた本畳や、ねじ込み式の鍵が付いた木枠の窓には、役を終えたということで別れを告げました。

床板を無垢材に、高さを上げてアルミサッシュになった窓枠の部屋では、新しい試み「まなびのひろば」が始まっています。

思いのほか早く始まった厳しい夏の暑さ。試行錯誤のスタートですが、建物全体に新たな心地よい風が吹くことを願って、この空間に手を入れていきたいなと思っています。

30年間、関わってくださった全ての方々に感謝を。

1992年9月22日、移転に向けた工事中の未就園舎
2Fでは、主に火曜日大人のためのまなびのひろばを開催中です。