夏のある日の出来事

夏休みに入り、こどもの園は自由登園になりました。夏期保育の始まりです。夏のさかり、園庭での水遊びも楽しみの一つです。

午前中の強い陽射しの元、大きな桶に満々とたたえられた冷たい水。こども達は、靴下を脱いで素足にサンダルに履き替えます。

柄杓で掬って、さあ何やろう!
おしろい花を揉んで色水を作る子、お鍋に移してお料理する子、光に向かって水を放ち、虹を作ろうとする子……皆夢中です。

後片付けのとき、大きな水桶を持ち上げるのは年長さん。
「重い!」「まだ足らないよー誰か手伝って!」

たちまち、水の周りにこども達が集まります。汗をかきながら、皆で砂場へ。「わっしょい! わっしょい!」いつの間にか、掛け声が上がります。
あと、50センチでゴール、とその時。

バッシャーン!

誰かの手から桶が外れ、残った水は砂場手前で盛大に溢れ、園庭に悲鳴と笑い声が弾けました。