きりがない、おわりがない

ご飯ができたのに 誰も食卓にやって来ない

コロナになり 家庭であさ・ひる・ばんの食事の支度に忙しい

「ほら ご飯だってば」

「冷めちゃうでしょう。早く来てよ。もう! お父さんも・・・」

「あ~。あとちょっとなんだから・・・」

一生懸命 作るのに 食べるだけの人は勝手です

毎食 お弁当にしちゃうぞ(お好きな時に勝手にどうぞです)

20歳代の頃 教師になったばかりの時はこう思っていた

「先生 もう少しで出来るから片付けるの待っていてよ・・」

=あと少しで良いものが完成するんだから待っていてあげよう=

でもね そうではなかった

10分待っても・・

15分待っても・・

子どもは作っては壊し・・作っては壊し・・

きりがなかった 

作ってる間に 遊んでいるうちに 進化していく

ドンドン 遊びが進化していく

これはたまらない

終わらないわけだ

大人は目的のために完成させる

上司に提出しなければならないから・・

明日 幼稚園で使うから・・

ズボンの膝の穴を繕わなければ・・

幼い子どもにそんな縛りはない

子どもは“やり続けること“が目的

大人は待ちきれない・・・(特にお父さん?)

自分のやり方を提案してしまう

合理的に やりやすい道を教えてしまう

だけど 子どもはやりたいのです

失敗しても 自分でやりたいのです 時間がかかっても 

自分でやりたいのです

パンツをはくことも 階段をのぼる事も 縁石を歩くことも

グラグラ積み木を 積んでいくこともやっていることが 

それだけが・・ 

それこそが・・

意味があるから 人生の学びだから

やることが目的だから 大人が失ってしまった

豊かな時間が そこにはある

時間の余裕  場所の余裕

たっぷりした時間 必要かもしれませんね

だけどね 必要です

大人の力で“きりをつけてあげる“事

自分できりを付けられるようになるのは

まだ 先の話・・・

良い事でも 

バランスが大事

生活の中での

バランスが

鈴木まゆみ さくらクラス担任(2020年度)