-ごっこ体験-
ある日の朝日新聞、天声人語
新聞を定期購読していない家庭が増えているので
少し紹介すると
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家で過ごす事が多い今、ごっこ遊びを楽しむ人が増えているように思う。海外からのネット画像で笑ったのは、DJごっこ。
クラブで踊る人の映像の前で鍋のフタをレコードにしている。
ベランダや居間にテントを張る「キャンプごっこ」も盛んだという。・・どこにも行けないからと紀行文に手が伸びるのも、言ってみれば旅行ごっこであろう。
子どものごっこ遊びは言葉を覚え、社会性を育むのに役立つ。大人の場合は
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ごっこ遊びは子どもの特権だと思っていたけど
どうやら
大人も疑似体験で楽しんでいる様子
ごっこ遊びの王道は何と言っても
”お母さんごっこ”
子どもたちの会話が面白い
「お父さん 早く行って!会社へ行くんでしょ」
「しばらく帰ってこなくていいからね」
「お父さんは帰ってこないので先に食べましょう」
あらあら
お父さんは元気で留守がいい?
近頃は お父さん役のなり手がいない?
お父さんが ”ごっこ” に出てこない
「行ってきま~す」
荷物を持ち出かけて行く お母さんお姉さん赤ちゃんだけで
海、図書館、公園、レストラン・・へと繰り出していく
ゴールデンウイークや夏休み後は飛行機ごっこが流行る。
椅子を並べ座席を作り、機内食を配る
乗り手が少ないと何回もアナウンスが流れる
「出発しま~す。あとからは乗れません」
「乗るとプレゼントがもらえま~す」
こんな光景も コロナ騒動で
今は昔になるのだろうか・・・
いやいや
子どものごっこ遊びの原型は家庭や家族
大人が送る生活の姿
赤ちゃんがベビーカーに乗せられていく・・
掃除や料理をするお母さん(お父さん?)
ビールを飲み昼寝をするお父さん(お母さん?)
その 一つ一つが
子どもの” ごっご遊び” の原型
大人同士の在り方も ”ごっご遊び”
となっていく
先生とそっくりな仕草や話し方・・見たことはありませんか?
お母さんとそっくりな
子どもは 大好きな大人を”ごっこ遊び”で追体験してる
「ありがとう」
「おかえりなさい」
「いただきます」
「おやすみなさい」
一緒にいる時間がたっぷりあるからこそ
欲しい言葉
大切な言葉
お父さんはお母さんを労わる
お母さんはお父さんを大事にする
優しさの原型は
身近な大人の在り方の中に
鈴木まゆみ さくらクラス担任(2020年度)